<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 茅屋爲秋風所破歌>
<Format: 格式不明>
<Year: 2000>
<BookName: 校注唐詩解釈辞典>
<Translator: 松浦友久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 茅屋（ばうをく）　秋風（しうふう）の破（やぶ）る所（ところ）と爲（な）る歌（うた）>
<BookPage: 407-413>
<UsedPage: 7>
<Feature: 1, 2, 4>
<End Header>
<Poem>
八月秋高風怒號，
卷我屋上三重茅。
茅飛度江灑江郊，
高者挂罥長林梢。
下者飄轉沈塘坳，
南邨羣童欺我老無力。
忍能對面爲盜賊，
公然抱茅入竹去。
脣焦口燥呼不得，
歸來倚仗自歎息。
俄頃風定雲墨色，
秋天漠漠向昏黑。
布衾多年冷似鐵，
驕兒惡臥踏裏裂。
牀牀屋漏無乾處，
雨脚如麻未斷絕。
自經喪亂少睡眠，
長夜霑濕何由徹。
安得廣廈千萬間，
大庇天下寒士俱歡顏。
風雨不動安如山，
嗚呼！何時眼前突兀見此屋？吾廬獨破受凍死亦足。
<End Poem>
<Translation>
八月$陰暦$、秋空は高くすんで風はうなるように吹き荒れ、わが家の屋根の三重にふいた茅を巻きあげた。茅は吹き飛ばされ浣花渓をこえて川辺に散らばり、高く舞い上がったのは高い林の梢にひっかかり、低く舞ったのはひるがえって窪地の水たまりに沈んだ。
南の村の悪童たちは、私の老いぼれて御力なのをあなどって、意地悪くもこのように面と向かって盗みをはたらき、ぬけぬけと茅をかかえて竹やぶの中に逃げ込んだ。$大声を出して$喉がからになったが、よびとめることはできず、家に帰って、杖にもたれて溜息をつく。やがて風もやんで雲が墨を流したように真黒に広がり、うすぐらく広がる秋空は、たそがれようとする。
粗末な麻布の掛蒲団は、長年つかいこんで$垢じみ$鉄のように
冷たく、しかもやんちゃ坊主は寝相も悪くて、蒲団の裏地を蹴破ってしまった。どのベットも雨漏りして乾いたところはなく、雨脚は麻糸のようにとぎれず降りしきる。戦乱になってからというもの、ぐっすり眠ることも少なくなっているのに、まして秋の長い夜に、ぐっしょりぬれてしまって、どのようにして朝を待ったらいいのだろうか。
どうにかして、間口が千間や万間もある大きな家を手に入れて、世の中の$自分と同様の$不遇の士をすっぽりおおいかばって一緒に顔をほころばせ、風雨にあっても山のようにびくともしない$家に住まわせる$ようにしたいものだ。
ああ、いつの日か、眼前にこんな家がそびえたつのを見たならば、わが家だけが壊れて風雨に凍えようとも、心から満足なのだが。
<End Translation>
<Formatted Translation>
八月$陰暦$、秋空は高くすんで風はうなるように吹き荒れ、
わが家の屋根の三重にふいた茅を巻きあげた。
茅は吹き飛ばされ浣花渓をこえて川辺に散らばり、
高く舞い上がったのは高い林の梢にひっかかり、
低く舞ったのはひるがえって窪地の水たまりに沈んだ。
南の村の悪童たちは、私の老いぼれて御力なのをあなどって、
意地悪くもこのように面と向かって盗みをはたらき、
ぬけぬけと茅をかかえて竹やぶの中に逃げ込んだ。
$大声を出して$喉がからになったが、よびとめることはできず、
家に帰って、杖にもたれて溜息をつく。
やがて風もやんで雲が墨を流したように真黒に広がり、
うすぐらく広がる秋空は、たそがれようとする。
粗末な麻布の掛蒲団は、長年つかいこんで$垢じみ$鉄のように
冷たく、
しかもやんちゃ坊主は寝相も悪くて、蒲団の裏地を蹴破ってしまった。
どのベットも雨漏りして乾いたところはなく、
雨脚は麻糸のようにとぎれず降りしきる。
戦乱になってからというもの、ぐっすり眠ることも少なくなっているのに、
まして秋の長い夜に、ぐっしょりぬれてしまって、
どのようにして朝を待ったらいいのだろうか。
どうにかして、間口が千間や万間もある大きな家を手に入れて、
世の中の$自分と同様の$不遇の士をすっぽりおおいかばって一緒に顔をほころばせ、
風雨にあっても山のようにびくともしない$家に住まわせる$ようにしたいものだ。
ああ、いつの日か、眼前にこんな家がそびえたつのを見たならば、
わが家だけが壊れて風雨に凍えようとも、心から満足なのだが。
<End Formatted Translation>